ジャティルウィ [2014 バリ島]

2014年10月のリフレッシュ旅行について記述中。4日目の空は広くて高い・・・

2014年10月18日。旅行4日目。
前日はほぼ一日中のんびりホテルで過ごした私達。
だけど、プールを眺めてただただぼんやりしてただけではない。
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リビングの電話を使い、今日のために運転手+日本語ガイド付き車を1台チャーターしておきました。
(ちなみにガイドさんは今日もスマさん。)
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朝、ホテルに現れた車・・・おめかししてる[かわいい]
聞けば、早朝からお参りをしてきたと言う。なんでも今日は車のお祭りなんだとか。
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それこそ毎日のように『○○の祭礼』があるから大変、と、ガイドのスマさん。
旅行者には物珍しく楽しいけど、住んでる人達は確かに忙しいでしょうねぇ。
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こういうチャナン(お供え物)は、基本的に毎日大量に各家庭で手作り。
本体部分は椰子の若い葉で作るのだとか。
我々の泊まっているヴィラの入り口にも毎日毎日いつの間にか置かれているし、
ジャラン・ジャラン(散歩)してると、そこかしこに置かれています。

ウブドから約1時間半くらい(?)で、目的地ジャティルウィ(Jati Luwih)へ[ぴかぴか(新しい)]
このジャテルウィのライステラスは、ユネスコの世界文化遺産です。
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棚田が、というよりも、ここの水利システムが重要なポイント。
平らな土地が少なく、水利の悪いこの場所に広大な棚田を築けているのは、
1000年以上も続く、『スバック』と呼ばれる水利組合のようなシステムのおかげだとか。
ゆえに、『バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム』という
長くて難しそうな名前が登録名称です。
『トリ・ヒタ・カラナ』というのはバリ・ヒンドゥー教の哲学で、神、人、自然の調和を重視する哲学で・・・
と、Wikiに詳しく載っています(読みたい方はコチラ→)。
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つまり、スバックとは単なる水利組合じゃなく、農耕から神事まで行う宗教哲学に基づいた組織であり、
ここの景観は、哲学に裏打ちされ支えられて長く維持されてきた景観だ、ということのようです。

田んぼ道は散歩することができます。
合間に生えているのがバナナや椰子の木なのが、南国だなあ。
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ガイドのスマさん曰く、バリでは2期作、3期作が当たり前で
お米がいつでも収穫期であるように、それぞれの地区で時期をずらして植えるのだ、と。
緑の田んぼが一番良い、ラッキーでしたね、と。
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きっとこれは、チャナン置き場。
神様に捧げられたチャナンは、鳥に啄ばまれ、干からび、風に飛ばされて終わり。
そしてまたすぐ、綺麗なチャナンが供えられる。その繰り返し。
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思い出すと、すーーー・・・っと心身が伸びていく。

棚田が見えるカフェでちょっと休憩。
カンカン照りの田んぼを歩いてちょっとのどが乾いちゃったから。
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他にお客がいないのが不思議だったんだけど、今思うと開店前だったのかも。
そういえば、入る前にスマさんがお店の人に何やら頼んでくれていたような・・・?
マンゴージュースとスイカジュース、風に吹かれて気持ちよく頂きました。
TAX、サービス料込み56700ルピア(≒500円)。
なんて安くて贅沢なフレッシュジュースかしら。

ちなみに、ジャティルウィ村は入村料がかかります。たしかひとり2万ルピアくらいだったと思います。

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コメント 8

Inatimy

棚田、いい風景ですね〜。 しっとりとした緑の色が、目に優しいです♪
ポツポツと生えてる木が、ほんと、南国風^^。
稲刈り、これもきっと手作業なんでしょうねぇ・・・。
by Inatimy (2015-08-08 07:21) 

green_blue_sky

風景がきれい、いいですね。
懐かさを感じる(^▽^;)
車が・・・いろいろなお祭りがあるんだ。ところ変われば・・・
by green_blue_sky (2015-08-08 07:23) 

のらん

そうそう、神と暮らす島らしく、そこかしこにお供えがありますね(^.^)
私が、むか〜しウブドゥに行ったときは、田んぼに鴨を放して、
自然農法してましたが、いまでも、かなぁ?
by のらん (2015-08-08 11:40) 

JUNJUN

バリ島、神々の島というのは、本当なんですね~。
だから癒されたり、島全体がパワースポットのような空気が流れているんですかね~・・・。
by JUNJUN (2015-08-09 00:50) 

ネム

Inatimy様
稲の緑は柔らかいですよね。
稲刈りも・・・たぶん、手作業だと思います。
どのくらいの人数でやるのだろう・・・?!

green_blue_sky様
田んぼの風景はどこか懐かしい感じがしますね。
お祭りは、スマさん曰く、「何にでもある」そうです。
「もう、たいへん!」とちょっと嘆いていました☆

のらん様
今回、鴨を見かけてないんですが、私も昔、ウブドの田んぼで鴨の集団を従えた鴨使いのおじさんを見かけました。
この広大な段々の中で鴨集団が移動してたら・・・かわいいでしょうねぇ♪

JUNJUN様
穏やかで親切な方が多いんですよね。
祈り、感謝し、受け入れて生きていく生き方が、全体の空気を和らげているのかもしれません・・・☆
by ネム (2015-08-09 20:30) 

めぎ

いつでも新米が食べられると言うことですね~南国はいいなあ。
ザルツブルクからの帰り道、こちらの畑はもう秋の色でした。
by めぎ (2015-08-10 01:31) 

あーる

ライステラスが涼しげですね。でも、実際ここで労働したら辛いんだろうなあ。平面が取れないということですもんね。農民の智慧ってすごいと思いますが。
フルーツジュース、日本は高いからねえ……ラオスでもタイでも、うらやましいと思いました。
by あーる (2015-08-10 12:31) 

ネム

めぎ様
いつでも新米!と、ガイドさんも胸を張ってました☆
トマトなどもずっと採れるんだそうです。
ドイツはもう、秋色なのですね。
一年って、早いですねぇ。。

あーる様
手作業でこの広い田んぼを・・・と思うと、ほんとに大変です。
フルーツジュース、安いだけじゃなく、どこで飲んでも間違いなく美味しいんですよね。
ただ、お茶はどうしても日本のが美味しいです(^^;
by ネム (2015-08-11 00:49) 

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